競馬の名家の看板が下ろされた。史上初の牝馬三冠を達成したメジロラモーヌをはじめ、数々のGT馬を生み出してきたメジロ牧場(北海道虻田郡洞爺湖町)が、解散した。近年は成績が低迷。GI勝利は00年朝日杯3歳S(メジロベイリー)、重賞勝ちは06年小倉大賞典(メジロマイヤー)を最後に遠ざかり、今年は3勝(25日現在)にとどまっていた。確かに永遠なものなんてないが、競馬界を引っ張ってきた「大御所」だけに、別れを惜しむ声が聞こえてきそうだ。若い世代にその存在を伝えるために、メジロの歴史をちょっとだけかいつまんで説明する。メジロ家の苦難は昭和50年代に訪れる。この年代、実はメジロ家は一度もGTのタイトルを手にしていない。ほとんど2着。どうしても2着になってしまい、ファンからは残念の声が絶えなかったという。そんな中の昭和61年、状況を打開したのが、知る人ぞ知る名馬、メジロラモーヌである。彼はメジロ家初の「勝てる馬」となったのだ。これ以降、メジロ家は好成績をおさめるようになる。メジロ家の馬の特徴としては、大器晩成型の馬が多いことが挙げられる。若いうちにデビューした馬よりも、平均よりもちょっと上のデビュー馬の方が好成績をおさめ、その後も活躍した。そして、メジロ家はステイヤー思考の馬が多い。短距離でスピード勝負というよりは、スタミナとか持久力で勝負する「天皇賞」思考の馬と言える。このようにメジロ家は多くの記憶と記録を残してくれた。惜しむよりもまず感謝したいと思う。ありがとう。